P1030595京丹後市が5月23日に執行した入札の中に、「新火葬場用地造成工事」がありました。これは、現在、市内に三か所ある火葬場がそれぞれ老朽化によって機能が低下しているため、一か所に集約し新しい施設としての「新火葬場」を建設する,と言うものです。計画では平成27年4月に供用が開始される事になっています。地権者のみなさんのご協力が得られて、今回の造成工事の入札となりました。

この入札における参加資格要件は、京丹後市内に本社を置く A等級業者、でしたが、25社にも上る建設業者が入札に参加しています。結果は25社中、入札金額でいいますと、21番目の業者が落札しました。前20社は、金額が安過ぎて、失格でした。(最低制限価格以下と言う事です)
この工事は2千百万円ほどの落札金額ですが、落札者と2番札の差は、僅か千円であり、そして落札金額は、なんと、市が定めた最低制限価格、ぴったりでした。

ここで誤解がないように申し上げますが、落札金額と、市が定めた最低制限価格が同じであった事を指摘するものではありません。私が言いたい事は、2千万円を超えるような工事でも、千円を争う入札である、と言う事です。

今の入札制度で業者が、市や府が定めた最低制限価格ぴったりの積算金額を算出することは、少しオーバーに言うと、奇跡みたいなものです。したがって、落札した業者にはエールを送りますし、千円差で負けた業者には、言葉をかける事ができません。

私は、これまでから入札における最低制限価格を上げるべきだ、と訴えてきましたが、京都府においては、今年度から労務単価と一般管理費を上げる決定をし、これによって、数パーセント上がるため、京都府の最低制限価格は、88%程度になるものと思われます。京丹後市もそれに倣い、6月から設計に組み込まれるものと思います。ありがたい事です。

しかし、一方で、先ほどの事例のように、最低制限価格は上がって少し利益につながるとしても、現在の入札方式では、業者はなかなか落札することができない。計画的に仕事を受注できないから従業員を減らす、建設業が成り立たない、これが現実です。

私が建設業をやめてから6年、みなさん、建設業に活気があったころは、京丹後をはじめ、全国の地方都市はまだまだ、元気があったと思いませんか? 

建設業としての土木工事、そしてもう一つは大工さん。建築業は多くの業種が関係しているので、京丹後市が元気になるために、これまでから私が、そして私が所属する会派「清風クラブ」のみなさんと共に主張している、「住宅リフォーム助成金制度」 を京丹後市は積極的に、取り組んでほしいものです。