安倍政権におけるアベノミクス効果で景気の浮揚が進む中、とは言うものの、まだまだ厳しい現状が続く市内の建設業界。
そんな中で、『京丹後発』の取り組みとして、頑張っているいるところがあります。今回は、この取り組みの紹介です。
先日、旧新山保育所施設の工事現場を視察しました。京丹後市がここを、峰山放課後児童クラブの施設とするために、耐震補強改修工事をしています。
この日は鋼製の補強材と既設のコンクリートとの隙間をモルタルで埋める作業でしたが、まさしくここに、
『京丹後発』 の工法がありました。
市内の建設会社と、峰山生コン組合とのコラボレーションにより開発した「グラウト押上注入工法」と、
そこに使用する 「高流動・低収縮モルタル」。
京都府発注工事ではすでに採用されていますが、京丹後市においては初めての採用と言う事で、この作業の様子を、松本経一議員、市建設部職員と共に視察したものです。
「グラウト押上注入工法」とは低圧力・小口径でモルタルを打設する工法で、耐震化工事や、
古くなった橋の補強工事等にも使う事ができます。

今年3月、国土交通省の【NETIS(ネチス)】への登録が認められました。
【ネチス】とは、民間事業者等による技術開発の促進や優れた技術の創出により、公共工事等の良質な品質を確保することを目的とし、国土交通省へ登録することです。登録が認められると、いわば、技術的な
「お墨付き」 を頂いたという事になります。
道路、橋、トンネルや、公共施設等の公共インフラには耐用年数というものがあり、今、市内のみならず、
日本全土で30年以上を経過し老朽化した施設は、危険が増しています。
自治体にとっても、自ら管理する公共インフラの 「修繕」 「修復」 を丹念にやらなければならない時期がきています。
京丹後発のこの工法と材料は、今後本市においても、老朽化した施設の耐震工事や、橋の補修工事等、
ますます施工が増える事が予想される中、大いに活躍しそうです。
本市のみならず、広く採用され、普及していく事を期待したいと思います。
コメント