今日、8月15日は終戦の日です。終戦の日ではなくて、敗戦の日とすべきだとの考えもある様ですが。


東京の日本武道館で行われた、全国戦没者追悼式で、安倍首相はアジア諸国への加害と反省に関する発言をしなかった事には、私も賛同します。

さっそく、中国や韓国は反応していましたが、そもそも「戦没者追悼式」の趣旨は、祖国を思い、また戦禍に遭われ亡くなられた英霊を慰め、平和を祈るものですから。



P1030853



今日のNHKスペシャル、「激論!ニッポンの平和」は、まさしく今、京丹後市では米軍の「Xバンド・レーダー」配備計画のまっただ中において、日本の安全保障に対する議論が身近に沸き起こる番組でした。多くの若者も安全保障に関心が深く、頼もしく感じました。


我が国には、内閣に設置された「安全保障会議」と言うものがあります。1986年にそれまでの国防会議に代わって、国防に関する重要事項を審議する為の会議で、議長は内閣総理大臣、メンバーは、外務大臣、財務大臣、内閣官房長官、国家公安委員会委員長、経済企画庁長官、そして防衛大臣で、プラス、必要があれば、政務次官、統幕議長、幕僚長が加わります。要するに、緊急事態がおきた時に必要なトップです。


日本は米国と「日米安全保障条約」を結んでいます。その中で、自衛隊が米軍に協力できるのは、次の3つの柱からなります。
①平時における協力   ②日本有事   ③日本周辺有事 です。

②の日本有事と言うのは、日本の領域、すなわち 領土、領海、領空そして 「シーレーン」 が他国から侵略された場合のことを言います。


私は、集団的自衛権を認めることに賛成です。集団的自衛権を認めることは、戦地に行って戦争をすると言う事ではありません。


その理由の一つに 「シーレーン」 のことがあります。
 「シーレーン」と言うと、日本が世界の国々から非難を受けた、平成5年の「あかつき丸」事件がありますが、まさにここに表れているように、日本が世界中からの信頼を落とさないようにするためには、集団的自衛権を認め、「あかつき丸」のようなプルトニウム運搬船を、海賊等から守るために 海上保安庁の巡視船ではなく、自衛隊の護衛艦 を付けることができるよう、法整備すべきです。



重なりますが、私は「日米安全保障条約」は絶対必要だと考えています。ただ(無料)で平和は得られません。


永世中立国を宣言したスイスは、自国に軍事力があるからこそ世界から認められるのであって、軍事力を持たず宣言した国は、すぐに他国から侵略された歴史的事実もあります。


日本は戦後「日米安全保障条約」を結んだが故に、国防に 「お金」と「気」 を使わず、経済政策に邁進することができ、世界有数の経済大国となったことは、明々白々です。


ただ、日米安保が沖縄にのみ、大きな負担となっていることも事実です。京丹後市に 「Xバンド・レーダー」 配備の計画となっていることについては、その負担の、少しでも軽減になれば、との思いは、京丹後市民の多くは理解をしていると、感じています。



今日のNHKスペシャル、「激論!ニッポンの平和」 を見ながら、日本の安全保障について全国民が今一度、改めて考える時ではないかとの思いを起こしながら、過ごした夜でした。