48回衆議院議員総選挙、京都府第5区選挙について 思う。 

 

 

自民党京都府連は、宮津・与謝選出の京都府会議員、本田太郎氏の推薦・公認を決めました。

京都府連は谷垣禎先生の引退に伴い候補者選定において公募を行い、最終選考された4名から投票によって本田氏が候補者と決定しましたが、自民党への貢献度や経験、実績等から、綾部市の四方源太郎府議を推す綾部市議らが「選考委員の人選や票配分の根拠が不透明」だとして不満の声を上げ反発し、党員であり、前京丹後市長の中山泰氏の支援に回った、という経緯です。

 

私は、京丹後市議会議員として議会において、このまちの、また京都北部の課題や問題点などを抽出し、その解決に向かっての議論を真摯に進めてきた一人であります。

このたびの衆院選は、京丹後、宮津、与謝、伊根、舞鶴、福知山、綾部、の5市2町、京都第五区選挙区において、この地域の課題解決に向けて積極的に取り組む代議士を選ぶ選挙でした。

 

谷垣禎一先生の功績は大いに称えるものでありますが、一方で、例えば今進められている山陰近畿自動車道の整備促進について、京都府連会長の二之湯智参議院議員も、「五区には谷垣禎一先生という重鎮がおられるのに、なぜもっとスピード感をもって推進されないのか」といった発言も漏らしておられた、というのが現状でした。


 今、京都五区、京都北部に求められるのは、お隣、兵庫県豊岡市選出の谷公一先生のような積極的に動いていただく代議士です。

西田昌司参議院議員(前京都府連会長)はP・B(プライマリーバランス)に強くこだわることなく、積極的な財政投資を推進すべきだ、それが国内経済の活性につながると、参議院予算委員会で安倍総理に直談判しており、安倍総理も、P・Bの見直しに言及しています。

 

10月8日に綾部で行われた、JC主催の公開討論会は、討論会とは言えず意見発表会でありました。内容は、5人の候補者のうち、中山泰候補と山内健候補以外は全く市民レベルでした。5区の課題はそれぞれ述べたものの、「課題解決に取り組みます」と述べただけでその課題に対応する具体的な施策には言及していません。言及したのは中山泰氏だけであり、本田太郎氏においては、「課題は党に伝える。」と述べており、そのことを来場者は一様に感じとっていました。

 

前京丹後市長の中山泰氏は京都大学経済学部卒で積極財政の推進を訴えています。京都北部には経済の活性化が必要であり、山陰近畿自動車道の整備促進や、JR山陰線、福知山線の複線化の推進、京都縦貫自動車道の園部以北の4車線化、日本とロシアの経済協力における日本海側の基幹港として舞鶴港を活用し、物流量の拡大の取り組みに結びつけていく。昨今の異常気象における集中豪雨による河川の氾濫は、由良川に限らず各地の河川でも発生しており、堤防の整備は北部全域で求められているので、これらの課題に全力で取り組む、といった内容を訴えていました。

 

このような視点からも、京都北部の山積する課題の解決に向け、その猶予はありません。求められるのは、即戦力です。自民党とはいえ本田太郎氏と、中山泰氏を比較したとき、課題の認識、経験、中央官僚とのつながり等において、即戦力で代議士として働くのは 中山泰氏であると評価をしています。
 
 私も市民のみなさんから、いろいろな相談を受けますが、それらの要望は市に届けることが仕事ではなくて、その要望をかなえることが大切です。地域の課題、困っていることを解決する、要望を実現することが最終的な目的ではないでしょうか。

 



 私を含め、党の決定に反した党員に除名処分などを示唆する文書が届いていますが、自民党としての組織決定のみを全面に出しています。京丹後市議として、地域の課題に立ち向い、その解決に全力を尽くすのが我々地方議員の役割であり、そのために元市長の力を生かす、といった視点で考えることができないものでしょうか。

 

京丹後市議会議員22名のうち、この考え方を支持して前市長の中山泰氏を支援してくれた議員は3分の1にも満たなかった。中山泰氏がだめなら、本田太郎氏が本当にすぐにやってくれるのでしょうか。「本田太郎氏はまだ若いので、これから育てたらいい」と言われる方もありますが、1期、2期かかります。ならばこれから、5年、10年、我々北部の住民は待っていなければならない? それでいいのでしょうか。
 市議会議員を経験した者なら、議員としての経験を積まなければ、実績を上げることにハードルがあることは理解できるはずです。



 京丹後市議会の会派「丹政会」は自民党の保守本流とされています。丹政会の池田惠一代表、谷津伸幸議員、中野勝友議員、東田真希議員には、以上の視点についての見解を尋ねてみたいと思っています。